健診で見つからない隠れ糖尿病とは??症状と予防は?
2020/12/28
健診で結果問題なければ、やっぱり安心するものだが、はたしてすべての病気は見つかるのか??と問われたら、そんなことはないだろう、と誰もが思うはず。では何が一番見つからないのか?
健診で見つからず潜在的に最も多いと言われるものが「隠れ糖尿病」という糖尿病予備軍。日本全国で糖尿病患者数と糖尿病予備群あわせて2200万人(厚生労働省)と日本国民の5人に1人の割合。世界の糖尿病人口は3億8670万人で爆発的に増え続けており、世界第1位は中国、続いてインド、アメリカ…日本は第10位である。有効な施策を施さないと2035年までに世界で5億9200万人に増加すると予測されているとのこと。
このことから、食の問題が日本のみならず世界を網羅してきていることが分かるのだ。ある日突然なる病気でなく、生活習慣病である。食や運動の習慣やお付き合い(ストレス)の習慣で生まれる病であろうが、「食」はかなり大きいのじゃろうなぁ…
やっぱり大切なことは「正しい知識」である。
隠れ糖尿病とは??
糖尿病と診断される血糖の値は
- 空腹時:126mg/dl以上
- 食後2時間:200mg/dl以上
である。健康診断での採血は空腹時のみであり、食後の血糖値はわからない。食後のみ血糖が高いという人は健診では分からない。このような糖尿病患者のことを一般的に「隠れ糖尿病」と呼ばれている。
隠れ糖尿病の原因は??
隠れ糖尿病は、空腹時の血糖値は正常で、食後に血糖値が急上昇して、その後、インシュリンが大量に分泌されることで、血糖値がジェットコースターのように急降下する。低血糖症とも呼ばれている。
原因は
- 糖質の摂りすぎ
- 運動不足
- ストレス
である。そのなかでもほとんどが糖質摂りすぎとのこと。
糖質過剰は低血糖の原因でもあるが、それを続けることでインスリンが疲れ果てて出なくなり、血糖値を下げられなくなり本当の「糖尿病」になってしまうというストーリー。
よく低血糖という言葉は「お腹がすいて手が震える。だからチョコレートとか甘いモノを取らなきゃ」というイメージがあるが、これは間違ったこと。悪循環を起こすだけ。糖質を取り過ぎた結果、低血糖症(隠れ糖尿病)になったのだから、甘いもの(甘くなくても糖質・炭水化物)はダメ!という知識が必要。
隠れ糖尿病の症状は??
症状として、以下の様な自覚があると隠れ糖尿病の可能性が高い。
- 慢性疲労気味
- 動悸
- 食後に強い眠気
- 不安感
- 気分が良くない
- 突然くる悲しみ
- 過食
最近では「痩せていても」「若い女性でも」隠れ糖尿病になる方が多いとのこと。
糖尿病になってしまったら…合併症として目が見えなくなったり、腎臓が悪くなって人工透析生活になったり、手足がしびれたり…他にも様々な合併症を患う可能性が高くなる本当に怖い病気。
隠れ糖尿病の予防
食事を見直すこと!
とにかく糖質・炭水化物を少なくする。甘いもの、ご飯、麺類、パンなどを控えたり、GI値の低い(血糖値を急激にあげない)ものに。
ご飯は白米でなく玄米で(食後血糖値上昇を抑えられる)。パンは美味しいけど、なるべく全粒粉ものにする。マーガリン・ショートニング(トランス脂肪酸)はNG。ビール・日本酒・紹興酒も糖質あるので控えめに。
より良い人生を過ごすために、「知識」と「意識」を大切に。
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